昨日と今日の2日間に渡り、
エアリスホール音響設備の保守点検を実施しました。
音響設備設置業者の方4名が
東京から点検に来ました。
下の写真は
3F音響室の中の音響卓です。
スゴイ数のツマミがありますね。
右上のガラスから
ステージが見えます。
卓をはじめ、アンプ、イコライザーなど
全ての設備の点検をしました。
ステージ下手です。
固定スピーカー、移動スピーカー、全て点検します。
ワイヤレスマイクの点検です。
下手音響卓の点検です。
エアリスはオープンから15年が経過し、
設備は確実に古くなってきています。
卓やアンプのボリューム調整時にガリ音が入ったり、
ワイヤレスマイクの送受信電波状況の劣化、
銅線ケーブルの劣化に因る音の不通など、
経年劣化の問題が目立ってきています。
エアリスホールオープンの平成8年(1996年)当時は
レコードが影を潜め、
カセットテープ、VHS、CDが全盛でしたが、
DATが登場し、
その後MDが主流となり、
DVD、そしてBlu-rayが登場し、
同時にHDやフラッシュメモリ、SDカードが出てきました。
※次は何が発明されるのでしょうか・・・。音源は「クラウド」でも使うのでしょうか?
音響機器、映像機器はアナログ方式からデジタル方式に変更してきており、
ここ数年の技術進歩は目覚ましいものがあります。
これが我が国が世界に誇る「技術力」であり、
「ものづくり大国」と呼ばれる所以であります。
公の施設や設備を管理運営している側にとって
民間企業が発明したニューテクノロジーの積極投資策を展開し利活用することは、
我が国の技術振興にとって重要な事なのでしょうが・・・
しかし、
設備投資には多額の予算が必要となります。
また、多額の予算を投入して最新技術設備を導入し、
それが現在と1年後のスタンダードとなっていても、
その設備機器・記録媒体が5年、10年先まで主役で有り続けることは不可能であり、
いつまで続くものなのか全くもって予測困難です。
本当に悩ましい問題です・・・。
点検報告書で指摘された部分については
可能な限り修理・部品交換等行っていますが、
業務用の長期利用可能な製品とはいえ
電化製品には修理では改善しきれない経年劣化の限界値(寿命)があります。
また、いつまでも時代の潮流を考慮せず、
旧態依然の設備で管理運営し続ける事は
利用されるお客さま側からしてみると
管理運営側の不作為と言われても反論できない問題です。
※例えば、お客様から音源をipodから使用したいと言われた場合、
会館はipodが音源として使えないので、
カセットテープ、MD、またはCD-Rに移し替えて持ってきてくださいと
いつまでも言ってること。
近い将来、
設備の総入替改修工事も視野に入れなくてはいけません・・・。
保守点検を実施し、
点検結果報告書を受け取る度に
つい考えてしまいます。
つづく・・・。
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