2012年2月10日金曜日

エアリスホールの「緞帳」と正田壤先生の偉業

緞帳・・・

それは文化ホールの顔とも言える舞台の幕です。

エアリスホールの緞帳(どんちょう)
太田市新田花香塚在住の正田壤(しょうだじょう)先生の原画を元に
忠実に作成されたものです。


大きさは約19m×約9.5mです。



原画の題名は「虹」です。
40号変形サイズです。


原画は1994年(平成6年)に描かれ、
現在はエアリスホールのホワイエに飾られています。





正田先生については下記の通りです。
写真をダブルクリックしてみてください。




正田先生にとって緞帳となる絵を描くのは初めての仕事で、
今までの作品の中でも自分のモチーフを
さらけだして描いた作品だそうです。



「お花畑に咲くヒマワリとコスモス。
遠い未来を望遠鏡で見つめる少女。
平和の象徴、白いハト。
軽やかに未来へ飛ぶシャボン玉。
町の未来にかかる虹の架け橋・・・
とにかく「未来の明るい太田市(新田町)」をイメージして描きました。」

とのことです。





緞帳は
滋賀県守山市の専門業者さんが、
1995年(平成7年)の3月から
約30人の職人さんの手縫いにより
約6か月の工期、約3,000万円かけて制作しました。

西陣綴錦織継目無しという技法で1枚織です。

非常に高度な技術力と色彩感覚が必要だそうです。


正田先生自身が滋賀県へ直接作業現場を訪問し、
色の具合や構図の確認をしまた。

以下はその当時の貴重な写真です。










現在の緞帳の拡大写真を撮りました。


油彩の微妙なタッチ、色使い、
様々な種類の糸を使って
本当に忠実に再現できています。


正田先生と職人さんたちによる見事なコラボレーション、
完璧なる仕事です。





緞帳の裏です。

お客様には絶対に観ることが出来ない絵(?)です。


真中には「火の用心」が書かれています。





エアリスホールの緞帳は芸術の域に達しています。


筆者は数々の文化ホールを観てきましたが、
これほど見事な緞帳はそうはありません。


明るい未来を願う構図は
閉塞感漂う現在に希望を照らしているような
皆がワクワクする絵です。


幸福な人も、
残念ながら不幸を抱えている人も
エアリスにお越しの際は
ぜひこの絵をじっくりと観てください。

きっと未来は明るいはず・・・。



夢はかならずかなうから・・・。


つづく・・・。

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